タンス預金の実態

タンス預金の実態

近年オンラインバンキングや電子マネーなどいよいよキャッシュレス化が進んで来ましたね。とはいえ、高齢者の中には「やっぱり現金が一番安心」と考えている人はいまだに多く、特に日本人は貯蓄が大好き。『タンス預金』なんて言葉もよく聞きますよね💰
タンス預金とは、銀行などの金融機関にお金を預けるのではなく自宅で保管しているお金のこと。
昔はタンスにこっそりとしまっておくことが多かったためタンス預金と呼ばれていますが、必ずしもタンスとうわけではなく、貯金箱や机の引き出し、ツボの中、押し入れ、金庫など、タンス以外の場所にしまい込まれていてもタンス預金と呼ばれます。
日本銀行の調査によると日本の個人金融資産は約1800兆円で、そのうち現金または預金の占める比率は51.5%。なんと、約930兆円ものお金が現金または預金ということです。(https://www.taiyo-co.jp/112333/
更に驚きなのは、そのうち約43兆円が「タンス預金」なんだとか!!!もしかしたらお隣さんの家のタンスに大金が眠っている・・・なんてこともあるのかもしれません😎
余談ですが、タンス預金を英語に訳すと「keep money under the mattress」と言います。欧米ではマットレスの下にお金を隠しておくのが一般的なようです。
さてさて、なぜ金融機関に預けずにタンス預金をする人が多いのかというと、投資のリスクを避けるというのが一番の理由です。また、マイナス金利によって投資の収益率が極端に低下したことも、タンス預金増加に拍車をかけているようです。
しかし、タンス預金にももちろんリスクはあります。空き巣に入られたり、地震や台風などの自然災害、火災、認知症などでタンス預金の存在そのものを忘れてしまうというリスクも指摘されています。😱
以前ニュースにもなっていましたが、亡くなられた高齢者の家の解体工事中に数千万円の現金が発見されているケースが増加しているようです。
更に、ごみ収集所で多額の現金が見つかるケースも増加し続けているというニュースも読みました。 タンス預金の末路はゴミとして発見される事があるのです。
お金はよく血液に例えられ、「循環させることが大事」と言われます。せっかく資産があってもタンスに現金をしまいっぱなしでお金が滞留している状態なのは非常に残念なことですよね。
タンス預金が長期間に及ぶと現金の死蔵化につながり、金融機関の預金額は減り融資の鈍化にもつながります。極論を言うと国の経済成長にも影響を及ぼしかねないでしょう。
そういった意味では、できればタンス預金は減っていくことが望ましいわけです。
あなたの家にはどれくらいのタンス預金がありますか?
今一度、お金の置き場所を考え直してみるのもいいかもしれません💡

大城祐子コンサルタント

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